青空授業をマラウイで

マラウイで過ごす日々を綴ります。

新学期スタート

今週月曜日から新学期が始まりました。マラウイの学校は9月始まりなので新しい学年です。


私が主に担当する7年生は2クラスで、1クラス110人くらいという大所帯。ノートチェックも一苦労。3教科など複数担当している先生は本当に大変そうで、下校時間になってもまだ大量のノートと向き合っていたりします。


昔はこんなに生徒もいなかったらしく、1クラス40人くらいだったらしいです。かつては学校に行くためには学費を払わないといけなかったため、払える人しか来なかったそう。


それが1994年に無償化された結果、こんな教室に生徒が溢れかえるような状態が20年以上続いているんだそうな…。


誰にでも教育を!って制度や環境が整ってないとかなり難しいんだなあとマラウイにきて実感。


何人かの生徒が新学期開けてもまだ来ていなくて、大体積極的に授業に参加してた子だったのでサボりとかではないはず、、、


と思い、あの生徒どうしたの?とその子と仲良かった子たちに聞いてみると、「国立の小学校へ行ったよ」とみんな言う。
どうやら8年生の卒業試験に向けて、よりしっかり勉強できる環境に身を置くため、7年生から転校したようです。(国立小学校はお金さえ払えば入れる)


確かにこの小学校、というか公立の小学校は全般的に、時間割通り進まないし、適当な授業も多々あるし、むしろ授業なくてボーッとしてる時間多すぎるし、お金があればそうするよなあ…!と思う。


でもお金がない子で、それでも学校の勉強頑張りたい!と思っている子にとっては酷な環境だなあと思います。自分で勉強できるような教材もない…。教科書も解説が乏しく、自主学習に向いていない…。
貧困の連鎖は続いていく…。



とにかく生徒が減ってて個人的にはちょっと寂しい新学期スタートでした。(泣)