青空授業をマラウイで

マラウイで過ごす日々を綴ります。

気付けば三週目も終わり

もう学校が始まってから三週が経過している。
相変わらず日々大雨が続いている。


先々週のある日の午後、大雨のため、学校の敷地内にある教育委員会のオフィスで何人かの先生と一緒に雨宿りをしていた。


あとちょっとで終わりだね〜もう授業終わったしゆっくりしよ〜!
という雰囲気のところに突然教育委員長が入室し、「お願い!手伝って!」とのこと。


何かと思えば教育委員会のオフィスの倉庫に大量に眠っていた本や教材の整理。


それらは現地語(チェワ語)で書かれた本やプラスチックカード。

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(整理整頓から1週間経過の一昨日撮影、早速乱れていて少し悲しくなる)


全てUSAIDという国際協力を行うアメリカの組織(日本でいうJICA的な)が寄付したもので、ずっと倉庫で眠っていたけれど、明日視察が来るから整理整頓しなきゃ…!とのこと。


作業中、心からUSAIDさんに伝えたかった。


「おそらくかなりのお金をかけて作った教材、全く使用されていませんよー!!!!」
と…!


他の協力隊の方が入っている小学校にも入ってるこの教材。しかし倉庫に山積みになっているという話をよく聞く。


この教材だけでなく、私の行っている小学校では外国から寄付された様々な教材が、ほぼすべて倉庫に眠っている。


結局上からやりなさい!と言われてないし、授業カリキュラムに入ってないし、使い方よくわからないし使うの面倒くさいしで使われない。


赴任した当初、その現状を最初に見たときは、「こんなに援助でもらったものを粗末にして、どういうこと…!!」と驚いたけど、
今では、まあそんなもんだよなあ…と思う。



前に同じ協力隊の方(現職教員の方)と話していたとき、
「使いやすい教材は使うし、使いにくい教材は使わなくなる。マラウイも日本も同じだよね。」と仰っていて、その言葉が凄くしっくりきた。


せっかく誰かが作ってくれた教材だとしても、使いにくかったら使わない。使い方わからなかったら使わない。


配られた当初は使い方に関するレクチャーがあったのかもしれない。何かニーズを聞き取ってそこにアプローチしたものだったのだろうとも思う。もしかしたら今でも、使用説明書なり何なりがあるのかもしれない。


でも大抵の小学校にて、倉庫に眠るだけ。


援助するときは物をあげるだけではだめだ!とよく聞くけど、まさに、本当にそうだな〜、と実感した午後のひとときでした。


ちなみに7人掛かりで作業終了まで2時間かかった。
この日は疲れた…!